見たがり知りたがり聞きたがり

東京で働いていた頃に思ったことがある。
関東の人ってなんてクールなんだ!よけいなこともしゃべらないし、他人のことに干渉しない・・・。当然、個人差はあって、人によっては世話好きだったり、おしゃべりな人もいると思う。しかし、大阪人のそれに比べたら足元にも及ばないだろう。

ずっと前に大阪人と東京人を比較するという番組をやっていたことがある。
番組で仕込んだ人が道にしゃがみこんで、落としたコンタクトレンズを探してるふうを装う。
東京の通行人はみんなチラッと見るが、ほとんどの人は素通りをしてしまう。ところが大阪では、すぐに誰かが「どうしたんですか?」と声をかける。そしてコンタクトレンズを探していると知ると、一緒に探し出す。
30分後、東京では2〜3人の人が一緒に探している風景が映し出された。同じ30分後、大阪では20人ぐらいの人がよってたかって探している場面が映し出されたのである。どうよ!このおせっかいぶりは!!それに、そんなに大勢で・・・
見つかったときにはコンタクト粉々やん!!

ケータイなんかでもそうだ。たとえば友人といるときに友人のケータイが鳴ったとしよう。友人が話し終わったあと、「誰から?」「なんて?(何の用事?)」と、ついつい聞いてしまう。そう・・・自分には関係ないことだとわかってはいる。まして他人のプライベートに首を突っ込む必要もない。それに聞いたからといってどうということもない。ただ習慣とでもいうのだろうか、流れ的に聞いてしまう・・・。
プライバシー侵害もはなはだしいのだが・・・。

またまた私の母親の話になるが、彼女の衝動を突き動かすもののひとつに救急車のサイレンがある。近所で救急車のサイレンが鳴ろうものならもう大変!!病人が出て出動するのは救急隊員だけじゃない。
ピーポーピーポーピーポー・・・
母「いや!近所に止まったわ!!ちょっと見てくるわっ!!!!」
えぇぇぇぇぇっ!!あんたも出動するんかいっ!!
救急車を呼んだ家のまわりには、すでに母と同じような野次馬が何人もいる。そして「○○さんとこやん!誰が倒れはったん?なあなあ、誰が倒れはったん?」と、みんながみんな口々に聞いているのだ。まわりの誰もが知らなかったとしよう。すると救急隊員をガシッとつかまえて、「どなたが倒れはったんですか?」と聞く始末。それで救急隊員が無視しようもんなら「いや!あの人あいそないわぁ」・・・。
は???あのね、野次馬の皆さん・・・急を要する病人がいるから救急車が来てるんですよ。救急隊員の人も遊びに来てるわけじゃありませんしね。あなたの好奇心を満足させるためのパフォーマンスでもなんでもないんです。ここは大人しく見守りましょうよ。

と、まあこんな具合に何事も無視できない性質のおヒトが多いようだ。とにかく見たがり知りたがり聞きたがり・・・。しかし人には知られたくないこともあれば、聞かれたくないこともある・・・しかしどうやらそういう理屈は通用しないらしい。