大阪人はモノマネ名人

私の周りの大阪人には、モノマネ名人が多い。モノマネと言っても森進一や八代亜紀のマネをするわけではない。(古っ!) 自分のまわりの人たちのモノマネをするのである。それも『芸』としてではなく、日常会話の中でごく当たり前に・・・。

どういう状況でそれが行われるかというと、たとえば妹と電話で会話しているときに、母のことが話題に出たときなんかは間違いなくモノマネ。
(私)「この前、お母ちゃんが、『○○ちゃん(甥っ子)の運動会見に行ってきたけど、○○ちゃんしっかりしてるわぁ〜。あの子はホンマにかしこい子やで〜』て言うてたで」
このときの伝言部分『○○ちゃん・・・・・・かしこい子やで〜』までが、すべて母親のモノマネなのだ。 また、妹が私に母からの伝言を伝えるときも、
(妹)「お母ちゃんが、『あの子(私のこと)、ぜんぜん帰って来ぇへんけど盆休みあるんやろか?顔忘れてしまうわぁて言うといて〜』やて・・・」
これもまた『あの子・・・・・・言うといて〜』までが全部モノマネ。 べつにモノマネをしないと会話を伝えられないわけでもないだろう。「この前、お母ちゃんが○○ちゃんの運動会にいったらしいけど、○○ちゃんのことホメてたで」や「お母ちゃんがお姉ちゃんのお盆休みのこと聞いてたで」でいいはずである。ところが母の言葉を伝えるときには、
なぜか、私にも妹にも母が乗り移ってしまうのだ!!

しかも、そのモノマネはビジネスシーンでも行われるのだからタマげる。
「あ!課長!!さっき部長がこられて『課長はどこ行ったんや?』と聞かれたんで、『ちょっと外出中です』って答えましたら『なんや〜、またどっかで油売っとるんかいな〜。ほな帰ってきたら内線くれるように言うといて』とおっしゃってましたヨ」
課長に対して部長の伝言を伝えるときでもこの『・・・』の部分はすべて部長になりきってしゃべる・・・。しかも余計なことは言わなくていいのに、ちゃ〜んと言葉の端々まで伝えるというご丁寧さ!!
ひどい場合は、喋り方だけでなく顔までマネるのだから非常識きわまりない。
せっかく新入社員たちが、新人研修で「正しいビジネスマナー」を勉強してきても、一歩職場に入ったらそれまであくびをこらえて勉強してきたことが、すべてムダな知識だったことを思い知るに違いない。

もちろん私自身が、大阪のすべての企業や部署を観察してきたわけではないので、「いやいや、うちはそんな非常識な会社じゃないよ」と反論されるむきもあるだろう。しかし、今日からよ〜く観察してみていただきたい。
きっとあなたの職場にもモノマネ名人がいるはずだ!!!!